1-1 ご注文と納期
ご発注は、テクノの見積書をご確認の上、注文書を発行していただきます。
御社の通常形式またはテクノの形式で作成してください。テクノからは注文請け書を返送(FAXなど)します。
納期は、あくまで目安です。テクノでは、納期を守るように最大の努力をいたしますが、製造外注や部品購入の都合などで、遅れる場合もあります。
1-2 お支払い条件
通常のご注文では、納品月または翌月の現金お振込でお願いします。
また、初回のお取り引きや100万円を越える場合には、納品前に分割お振込(総額の1/3)をお願いします。
お振込確認後に出荷します。
ファクタリング契約や特別な契約がある場合は、その条件に準じます。
手形のお支払いについては、どのような条件でもお受けしておりません。
テクノは資本力の小さい企業ですが、お客様の重要な制御部を担当させていただいております。
そのため、安定経営を最優先としています(堅実な投資・無借金など)。
また、テクノからのお支払いも現金振込としています。
1-3 納品・検収
標準品やリピート品については、納品にて検収扱いをお願いします。
専用品については、検収の条件や期限をご発注時にご相談させてください。特別な指定がない場合は、納品にて検収としていただきます。
1-4 その他手数料など
- (1)商品発送については、1回毎の送料が発生します。
- (2)お振込総額が10万円未満の場合は、振込手数料をご負担ください。
エンドユーザへの対応は、国内外を問わず、直接ユーザ(テクノが納品した直接のお客様)にしていただくのが基本です。
テクノでは、保守のための技術情報を公開し、お客様をご支援しています。
直接ユーザ : テクノが直接納品している機械・設備メーカや生産技術部門(お客様)。
エンドユーザ : 最終的にマシンを使用している使用者(お客様からの納品先・社内外問わず)。
2-1 モジュール不良 / 破損の場合
モジュールをご返却いただいてテクノで調査・修理します(交換作業は直接ユーザ・エンドユーザ間でお願いします)。
緊急対応が必要な設備に対しては、予めテクノ製品の予備品を準備してください。
2-2 使用方法などご質問対応
お客様に対応していただきます。
もともと、運転操作や使い方は、お客様の応用設計によりマシン毎に異なります。
2-3 英文マニュアルなど
標準マニュアルの英文はWebサイトにあります(製品によっては、未完成・旧版の場合もあります)。
ただ、分量が多く、これを理解して使いこなすのは大変です。
また、実機の運転や操作は、お客様の応用設計で事情が異なります。
ガイダンスや補足資料は、基本的に和文です。
2-4 テクノ標準運転ソフト
日常運転とは別に、保守の際には、テクノの標準運転ソフト(画面は和文)を使っていただくこともあり得ます。
現地で問題となっている情報を、正確に入手・確認するためにも使っていただきます。
2-5 特別な契約
特別な契約(有償)がある場合は、テクノ製品に関連してテクノで対応をすることも可能です。
必要であれば、事前にエンドユーザ向けの補足資料や専用ソフト(英文化も含む)も作成いたします。
また、メール・FAXなどいただき、テクノで対応することも可能です。
2-6 ソフト不具合または不具合かどうかわからない現象の場合
基本的には、問題が発生する条件の特定や一次調査は、お客様でお願いします。
特定が難しい場合は、調査のためのツールソフトなどの対応をテクノでも行います。
その準備の費用については、内容や状況によりますので、ご相談となります。
実際には、調査用ソフトをメールで送って、現地の方に調査作業をお願いします。
調査結果はファイル化して、メールで送り返してもらうなどの確実な方法で行います。
国内外問わず、人が移動するための日数の問題及び費用等の面から、この方がむしろ現実的な方法です。
この調査と平行して、必要に応じて直接やり取りも行います。
特に海外の場合、メール・FAXでのやり取りが主体になります。
2-7 出張作業(有償)
テクノの出張作業を希望される場合は対応いたします。原因によらず出張作業は、有償となります。
移動日や拘束日も費用対象となります。また、日程なども調整が必要です。
3-1 出張作業
弊社規定による有償作業になります。別途お見積もりになります。
作業のない移動日なども拘束日(時間)として、ご請求の対象になります。
3-2 周辺支援
- 有償支援
-
ご要望によって以下のような支援活動を有償にていたします。
- サーボ選定 周辺機器選定 周辺回路設計 PCアプリソフトの開発
- PC汎用ソフトの導入 CAD / CAMなどの導入
- メカ設計(構想 基本設計 詳細設計 製作)のご支援
- 精度解析 ダイナミクスの検討・改善提案
- 年間サポート(有償)
-
導入・応用面の支援をいたします。
- 通常サポート(無償)
-
ユーザーズマニュアルの内容(テクノ製品自体)についてのご質問をFAXやメールでお受けします(対象は、直接のユーザです)。
- ※WindowsやPC関係の基本操作については、お客様ご自身で修得していただくことが前提です。
テクノ製品のインストールなどの手順は、マニュアルでご説明しています。
3-3 年間サポート(有償)
特に新規のご注文時には契約されることを推奨します(製品によっては、必須です)。
周辺接続・運転プログラムの作り方・PCアプリ作成方法など応用面や周辺に関する質問を電話・FAX・メールでお受けします。
- ■年間サポートの相談内容の例
-
- サーボの設定や選択 周辺配線図のチェック 接続図の事例の提示
- お客様の作った運転プログラムのチェック 運転プログラムの作り方の説明
- 各モーション機能の応用の仕方についての相談対応
- TPCロギングによる精度解析の相談や評価
- PCアプリソフトの作成方法など
- PCや周辺機器の選定の相談対応
- ※年間サポートをさせていただくお客様ご担当は、基本的に2人までとさせていただきます。
3-4 技術的なお問い合わせ
テクノでは、開発者が日常の技術サポートもおこなっております。これにより、適切で効率的な対応が可能です。
また、年間サポート契約では、弊社製品にとどまらず、周辺製品との関連も含めて、ご支援する場合もあります。
ただ、サポート専業ではないため、電話にでられない時間帯や状況もあります。そこで、以下の方法でご支援をさせていただきます。みなさまのご理解とご協力をお願いいたします。
- (1) メール・FAX
-
お問い合わせは、メールまたはFAXでお願いいたします。
お問い合わせの際に文面にしていただくことは、情報伝達の正確性や記録としても重要です。ご質問内容や対応自体が正確となり、結果的にはお客様にもメリットがあると思います。ご回答については、電話・FAX・メールのいずれかの方法になります。
ぜひ、ご協力お願いいたします。
- (2) メール・FAXは随時受け取り可能
-
▼午前中のメール・FAX
ご返事(電話・FAX・メール)は、基本的に15時までにいたします。
▼午後のメール・FAX
ご返事(電話・FAX・メール)は、基本的に3時間以内にいたします。
17時以降の場合は、翌日の対応となる場合もあります。
ただし、内容によっては、別途調査や検討の時間も必要です。その場合、その主旨をまずはご連絡いたします。
- (3) 電話対応
-
メール・FAXが基本ですが、お電話でのお問い合わせが必要な場合もあると思います。ただ、お電話いただく場合でも、背景や基本的な情報を、事前にメールやFAXでいただければ効果的です。
▼通常の電話対応
13:00~17:00 (営業日)(年間サポート契約が必要)
▼緊急の電話対応
9:00 ~17:00 (営業日)(年間サポート契約が必要)
緊急の条件:「年間サポート契約あり」かつ「通常時間では、間に合わない場合」
- (4) 明らかな重大不具合
-
通常は、十分なテストをして出荷しておりますが、使用条件の関係や新規機能の場合、テクノ責任の不具合が発生する場合もまれにあります。明らかな不具合で、緊急を要する場合は、相応の対応をいたします。
- (5) 営業的なご相談
-
新規案件やご購入のご相談は、営業技術がお受けいたします。
お電話の際には、「営業技術担当」をご指定ください。担当が不在の場合は、後ほどご連絡させていただきます。
4-1 製品の機能についてのご理解
予め各製品のガイダンス・サンプルデータ・ユーザーズマニュアルをWebサイトよりご確認ください。
基本的にこれら資料に記載のない機能は、できないものとお考えください。また、オプション機能によっては、お互いに干渉して同時に使用できない機能もあります。ご不明の場合は、ご相談ください。
デモユニット(サンプル / テキスト付)のお貸出し(無償)もしていますので、ご不明な点は、事前にご確認をお願いします。
まれにマニュアルや資料の記述ミスもあり得ます。この場合、資料自体を改版させていただくこともあります。
資料については、暫時改版してまいりますので、ご了承お願いいたします。
4-2 製品の個体管理・バージョン・販売方法・設定など
製品の管理や設定方法などは、機種(シリーズ)によって、異なります。
管理項目 | ワンボード モーション SLM |
PLCモーション | サーボアンプ 一体型 MAMP-A5 |
PMドライバ 一体型 MCDRV |
PCベース ファインモーション RTMC |
位置決め ライブラリ |
||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
PLMC40 | PLMC-MIIEX | PLMC-M3EX | ||||||
シリアル管理 (個体管理) |
基板/ユニット毎にシリアルNo.で個体管理します。ボードやケースに表示しています。 | ドングルキー/ID番号など | ||||||
PCソフトとの 組み合わせ シリアル判定 |
シリアルの一致で「システムファームの更新」と「ROMSW設定」が可能。 | シリアルの一致で「システムファームの更新」が可能。 | ||||||
グループシリアルによる管理も可能 | ||||||||
標準仕様の 最新版出荷 |
標準仕様(グループ管理を除く)では、常に最新バージョン(版)で出荷します。リピート出荷でも、ユーザ側で新版と旧版が混在する可能性があります。ユーザの管理が必要です。 | |||||||
専用・G管理の 同一版出荷 |
専用システムやグループ管理では、同一バージョン(版)で出荷します。 新版への自動更新はしません。 |
|||||||
PCソフト | セッティングPCソフト(運転ソフト)・ROMSW設定ソフト アプリケーションライブラリー(DLL) | |||||||
販売方法 | 1台毎 | 初回売切り(ただし出荷毎に添付) | 初回売切り | |||||
年間サポート | 任意契約(条件によっては、必須) | 初年度は必須 | ||||||
マニュアル | Webサイトからダウンロードしていただきます(要会員登録)。DVDでの提供も可能です(紙面有償)。 | |||||||
資料 | 補助資料は、個別に発送(メール)します。 | |||||||
客先要望による ソフトの更新(再送) |
有償 個体毎に発送 台数に応じて請求 |
再購入 | ||||||
オプション設定 | 購入されたオプションをテクノが出荷時に設定 | なし | ||||||
オプション更新 | 既出荷品のROMSWファイルをテクノにメール送信。テクノでオプション追加して返信します。 | M3EX・MCDRV・MAMP-A5・RTMCでは、オプションファイルを送信。 |
- ※SLMのUSBミニ基板〈オプション〉は、取り付けて出荷します。
- ※PLMCは、ケース単位で扱ってください。お客様にてケースを分解しないでください。
- ※オプション更新時の費用:オプション価格+オプション更新費
4-3 データ保存・バッテリー交換など
データ・パラメータ・ROMSW(ロムスイッチ)のバックアップ方法は、製品で異なります。
また、いずれの製品も本体とは別に、PCのファイルなどで正式にバックアップして管理してください。
製品 | SLM | PLMC40 | PLMC-MIIEX PLMC-M3EX |
MAMP-A5 | MCDRV | RTMC | 位置決め ライブラリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
データ保存 | SRAM | SRAM | FLASH | FLASH | SRAM | PCのHDD/SDに ファイル保存 |
|
各種パラメータ | EEROM | EEROM | |||||
バッテリ | スーパキャパシタ | 電池(半田付け) 10年間 |
不要 | 不要 | ボタン電池 | 不要 | |
外部電池 | |||||||
ユーザの バッテリ交換 |
外部電池の 交換 |
不可 (テクノ) |
交換可 市販品 |
||||
書き込み制限 | EEROM(10万回) | 10万回制限 | 10万回制限 | なし | なし | ||
劣化時対策 | 劣化(経年変化)時は返却修理(有償) |
- ※フラッシュメモリ書き込み10万回:(例)50回 / 日×200日×10年=10万回(マクロ変数など要注意)
- ※EEROMの10万回制限 :ROMSWの変更(設定変更)は日常ではほとんどないので、事実上無制限。
- ※SLMの外部電池
SLM(スーパキャパシタ/バッテリ無し)は、無通電では約2wでバックアップ情報が消える場合があります。
そのため、SLMでは、「外部電池」(外付けバッテリ)の併用を推奨しています。
4-4 補足説明
- シリアルNo.
-
ユニット(基板)毎の個体判別(個体管理)のための番号です。
機種略称□□□□ (4桁数値:個体番号)(例:SLM□□□□ )
基板部品面またはケースにシールで張り付けています。
- グループシリアル(GS)
グループ管理 -
年間20台以上を同じ機種で購入されるお客様に対しては、ご希望でGSを管理します。同じGSのPCソフトでは、「システム設定」が可能です。
従って、同一のPCソフトで複数台を保守できます。
- バージョン(版)
-
同じ機種でも標準/専用や改版によって、部分的に内容が変わります。
ソフトについては、必ずバージョンNo.が定義されます。お客様においてもバージョン管理が必要です。新・旧版の混在(PCソフト、DLL、本体ソフトなど)は、問題が発生する可能性があります。
- バージョンアップ/システムの更新
(標準仕様の場合) -
グループ管理でない通常の標準システムのリピート購入では、購入時期でバージョンが異なる可能性があります。
新旧バージョンの混在がないようにお客様で個体管理していただく必要があります。
- 専用・グループ管理では前回バージョンで出荷
-
専用・グループ管理のシステムのリピートは、前回のバージョンで出荷します。
('08年9月までは、標準仕様のリピートでは、グループ管理でも最新バージョンで出荷しておりました。そのため、同一グループでもバージョンが異なる場合がありました。)
- システム設定
-
ROMSW(ロムスイッチ)の設定やシステムソフトのフラッシュ書き込み。
- PCソフト
-
PC上で動作するテクノ製品用のソフトウェアの総称です。
セッティングPCソフト、ユーザ専用アプリ、ROMSW設定ソフト、DLL、ドライバ、初期設定ファイル(INIファイル)などです。
- PCソフトの出荷
-
CDにて発送します。ただし、バージョンアップや追加は、メール発送です。
ロット/一括管理の納品時は、CDは「一式/発送毎」です。
- 売り切り
売り切りソフト -
PCソフトの一括購入です。同一機種ではコピーして使え、リピート購入は不要です。
ただし、別機種に対しては、コピー使用は禁止です。
販売としては初回のみですが、リピート出荷時にはPCソフトを添付します。
- 同一機種
-
同一事業所で同じシリーズのマシンや設備です。
- M3EX / MIIEX / MAMP-A5のフラッシュ書き込み制限
-
M3EX / MIIEX / MAMP-A5では、フラッシュメモリにデータを記憶しますが、フラッシュメモリの書き込み回数は、10万回で制限されてます。
(例)50回×200日×10年=10万回
運転プログラムや各種データの書き換えの運用についてはご注意ください。
詳細は、ユーザーズマニュアル〈ハード編〉をご参照ください。
4-5 生産中止品・保守品
現製品が保守 / 中止品となる場合は、事前(基本は1年前)に通知(Webサイト / ニュース配信)いたします。
ST / SLX / SPXシリーズは、すでに生産中止です。また、テスト・調査環境の問題で修理も困難です。
ただし、SPXのAS500ボードは、部品の入手状況を見つつ、現在もご相談で生産しています。(5台単位)
4-6 提出物(資料)
- 標準のマニュアルなど
-
標準のマニュアルや参考資料は、Webサイトからのダウンロードをお願いします。
WebサイトイメージのDVD(無償)もあります。紙面による提出は、有償となります。
- 専用化仕様
-
専用化機能について「製作仕様書」を提出します。
標準仕様部分については、標準のマニュアルをご参照いただきます。
- 機能説明
-
マニュアルや製作仕様書は、機能を説明する物で、「取扱説明」「操作手順説明」ではありません。
- PCソフトソース公開
-
PCソフトは、ソース販売可能です。
ただし、特別なドキュメントはありません。ソース上のコメントはあります。
- 制御部ソース
-
サーボ/モーション制御部分については、公開できません。
- 専用ハード
-
制御盤のご注文時は、制御盤の回路図(展開接続図)を提出します。
コントローラボードの回路図、部品表、基板製作情報は、非公開です。
- 特別な資料
-
特別な資料が必要な場合は、お見積もり検討時に指定してください。
守秘でない情報については、資料作成をいたします。(有償)
4-7 製品の修理・修正など
標準品(ハード・ソフト)については、納品後1年以内でのテクノ責任の不具合は、無償修理です。
1年以降または、お客様責任の故障は、有償修理です。
修理作業はテクノ内でおこないます。修理返品の送料はお客様にてご負担ください。
専用ソフトの無償修正期間は納品後3ヶ月です。
弊社経由でご購入いただいた他社製品については、各々のメーカによる保証となります。
4-8 修理費用
有償修理の内容は以下の通りです。
- テクノ社内で再チェック(破損状況の再確認)。
- 破損状況の調査→お客様に概略費用を提示して、修理依頼の再確認をします。
- 仮の修理。
- 再チェック→OKの場合(5)へ / NGの場合(2)(3)へ戻る。
繰り返しによって費用が変わる場合もあります。 - 再チェックで正常であれば、修理完了で再納品。
A. 仮の調査費用
¥15,000~¥20,000 上記の(1)(2)の作業
B. 正式な修理費用
\30,000~¥50,000(Aを含む費用)
- ■修理依頼後の修理困難な場合
-
正式な修理依頼に応じてトライしたものの、技術的に修理が困難と判断した場合、Aの費用は有償となります。
- ■修理困難な場合の例
-
▼パターンの破損
出力回路のショートなどで大電流が流れて、基板パターン自体に損傷がある場合など。
-
▼LSIなど高密度実装部品の破損の可能性
CPU・メモリ・FPGAなど多ピンのLSIの交換は信頼性の面で懸念が大きいです。
-
▼不良箇所が特定できないNG
テクノ製品のインジケータLEDの不点滅など、内部的なNGでチェックプロ自体が動作困難な場合。
4-9 派生的なトラブルの免責
弊社製品に起因して、派生的に発生した損害等については、保証外とさせていただきますのでご了承ください。
弊社製品単品でのテストをおこない出荷しておりますが、下記の理由からトラブルが発生する確率は、ゼロではありません。
- 制御システムの特質上、メカ、サーボアンプ / モータ、PLC(シーケンサ)、PC(パソコン)、その他のコンピュータや機器との接続が多く、予想できない条件や関連性によるトラブルも起こり得ること。
- 動作プログラムは、お客様にて作成していただくため、テクノ社内ですべての条件でテストできないこと。
特に安全対策については、マシン、現場状況も含めてお客様にて十分に配慮してください。
モーションコントローラは、一種のコンピュータです。外的要因やソフトトラブルで誤動作につながる可能性もゼロではありません。これは、周辺のサーボやPLCでも同じです。 万一の場合でも致命的な事故にならないように機構・使い方・安全柵などで基本的対策を講じてください。
4-10 応用面のトラブル対策
現場で発生したトラブルの調査のためには、お客様自身によるトラブル情報や周辺状況の記録・整理が重要です。原因推定や調査のための作業(一次調査)については、ご協力お願いします。
4-11 製品の貸出し
デモ品について、一定の期間(一般には1週間)に限って貸出しできます。
ただし、デモ品を実機に適用することはできません。また、デモ品以外は、貸出しができません。
4-12 製品デリバリ
- 保守品の事前連絡
-
基本的には、Webサイトで1年前に予告します。また、専用ハードの場合は、直接ご連絡します。
ただし、部品メーカの急な供給停止の場合は期間に余裕がない場合もあります。
- 修理対応
-
基本的に生産中止後の1年間は有償修理をいたします。
ただし、破損状況、部品の入手、社内テスト環境の劣化などで修理できない場合もあります。
- 専用品の再設計
-
お客様専用ハードで、部品入手ややむを得ない理由で再設計(リメイク)が必要となった場合の費用は、お客様の負担になります。
- 保守品
(生産中止品) -
今後の新規製作をしなくなった製品です。修理などの保守のみの取り扱いになります。
また、その後、修理自体も困難になります。
- PCBリメイク
-
専用ハード(PCB)を開発した場合、ハードデバッグの結果、基板のカットやジャンパが発生する可能性があります。これを解消するためにPCBのリメイクをご希望される場合、再設計費・PCB製作費はお客様の負担になります。
4-13 制御盤・ユニットの製作
ご要望によって、制御盤やユニットの設計・製作もいたします。その際に、特別な指定がなければ、テクノ基準での製作になります(例:線番のネーマなし 線色の指定など)。
ご要望や要求仕様がある場合は、予め具体的にご提示ください。それに応じたお見積もりになります。
お客様のご要望に応じて、ソフトやハードの一部を改造します。また、実運転や応用面まで、ご要望に応じて支援いたします。
製作物そのものをテクノが他社へ転用することはありません。
5-1 専用化費用
- 初期費用
-
専用化をテクノでおこなう場合、初期費用(設計費)が発生します。
- 専用システム
-
専用化によって完成したシステム(製品)は、その特定のユーザに対してのみ利用します。
他社への転用はありません。
- 費用の算定
-
テクノが所有するスキルを利用した上で、新たに発生する正味工数をもとに算定します。
- スキルの利用
-
専用化にともなうスキルの蓄積は、テクノにて再利用する可能性があります。
この場合、回路やソースコードの一部も含みます。
5-2 制御部ソースIF(インターフェース)公開
特別な契約により制御部ソフトIFの一部をソース公開(販売)する場合があります。
守秘契約と製品や情報の使用制限の契約(または覚え書き)を取り交わしていただきます。
5-3 守秘
ご要望で秘密保持契約をいたします。仮に守秘契約がない場合でも、お客様の特定情報は守秘扱いいたします。
5-4 その他の特別な契約
本書以外の取り決めについては、特別な契約が必要です。
6-1 PCやWindows関係
PC関連製品の選択について、ご相談対応はいたしますが、テクノで保証するものではありません。
PCやOSの導入は、基本的にはお客様の責任でご判断ください。
ご要望によっては、特定のPCやOSでの組み合わせテストをいたしますが、この場合でも、それらを含めた組み合わせを保証するものではありません。
- ※テクノのPCソフトは、基本的に日本語版のWindows(XP、VISTA、7)に対応しています。
また、USB接続とPCベースモーションは、64bit版には対応していません。
それ以外については、個別にご相談ください。
6-2 PLMCと「FA-M3 CPU」の組み合わせ
PLMCでは、FA-M3のCPUとのデータ転送(サンプルラダー)で「間接指定命令」を使います。
そのため、それに対応できるCPUモジュールを選択してください。
ご不明な場合は、テクノにご確認お願いします。
データ転送を使わずに、リレー制御のみで使用する場合は、制限はありません。
6-3 MECHATROLINK製品との組み合わせ
安川電機Σサーボと日機電装VCIIとの接続実績があります。テクノのMECHATROLINK製品を使用される場合は、事前にサーボアンプやインバータの型式をご連絡ください。
実績がない場合は、お借りしてトライアルが必要です。
特に、以下はご注意ください。
(1)MECHATROLINK-I には対応していません。
(2)MECHATROLINK-IIやIIIのすべてのコマンドや機能をカバーするものではありません。
(3)安川電機Σサーボ / 日機電装VCII以外では、実績が少ないです。
6-4 PCベースモーションの場合
汎用PCやRTOS「INtime」の選定や採用に際しては、事前にテクノにもご相談ください。
PCベースモーションとは、以下の2種類の製品です。
ファインモーション : PCベースファインモーション
位置決めモーション : PCベースモーションライブラリ